「断熱性能等級5が新設されました」といっても、なんの事だかピンときませんよね。この「断熱性能等級」というのは「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で規定された住宅の省エネ性能を示す基準です。最後に示された「等級4」は平成11年(1999年)に設置されたのですが、23年ぶりとなる令和4年4月1日に「等級5」が新設されました。
この等級4と等級5の違いはいろいろあるのですが、簡単に冬場の室温で示すと次のようになります。(これから夏を迎えるので冬の話をするのもなんですが)寝室など普段暖房を使用していない部屋の気温が、おおむね8℃を下回らない(15℃未満となる割合が30%)家が等級4をクリアできている住宅となります。そして等級5の住宅は、おおむね10℃を下回らない(15℃未満となる割合が20%程度)となります。
冬に室温が下がらないという事は、冷暖房効率が良いという事になり、如いては省エネにつながるという事です。そして何よりもヒートショックになりにくいという事になります。といいこと尽くめですが、建築コストが上がるのは致し方ない事です。(ただし省エネ効果で回収できる事は確かです)