クリスマスに紅葉 ヒートアイランド

本来10月ごろは日を追って冷え込みが厳しくなる時期のはずなのに10月には中旬になっても夏日があり温暖化の影響を強く感じてしまいます。
そして、最近良く見かけるクリスマス・イルミネーションを見るとクリスマスの本格的な冬というのをイメージしてしまいますが、公園や街路樹はまだ秋の風景になっていて、紅葉という秋の風景とクリスマスという冬の風景が徐々に重なってきているかと思います。この様な長期的な変化はすぐさま異常な変化として感じる事はないかもしれませんが、明らかにいままでの夏の熱帯夜や冬日の減少を見れば充分体感出来るほどのものになって来ているはずでもあります。
今年の秋は一時寒くなった時もありましたが、東京は11月までにまだ1度も霜を観測していない様です。東京では1975年ごろは初霜日が11月25日前後で、1980年代には12月上旬、そして1990年代には初霜が年明けになることも珍しくなくなった様であり、平均日は12月19日との事でありました。
地球温暖化による気温の上昇は日本では約1℃で、ヒートアイランド現象では東京で約2℃、大阪や名古屋でも約1℃と、地球温暖化と同等か、それ以上に影響している様です。都市でのいろいろな人工的な排熱やビルのコンクリート等により熱が蓄熱されて滞留して最低気温が下がりにくくなっているのは紛れもない事実で、クリスマスが紅葉のシーズンになってしまうのは時間の問題かも知れませんね。